現代、私たちが身近に知っているピアノ誕生以前に世の中に普及していたピアノの祖先について学びましょう。
ピアノ誕生に直接影響を与えたクラヴィコードとチェンバロ。
今回はクラヴィコードという楽器についてご紹介します。
クラヴィコードは“弦をつついて音を出す”楽器です。
(※現代のピアノは“弦をたたいて音を出す”楽器)
起源は古代ギリシア時代にさかのぼり、とりわけドイツ語圏では18世紀末頃まで愛好されていました。
弦を持つ鍵盤楽器も中では最も歴史が古いです。
バッハも好んだといわれ、モーツァルトも晩年まで弾いていました。
クラヴィコードの音量は極めて小さく、一人で演奏したり、楽器のすぐそばで聴いて楽しむ程度のものでした。
微妙なタッチで音程た音色、強弱を変化させることができます。
鍵盤に触れている指を上下させることでヴィブラートをかけることもできます。
次回はチェンバロについてお話します。