はやし音楽教室

はやし音楽教室


声楽・ピアノ・ソルフェージュ

ピアノの仲間たち(2)

前回に引き続き、ピアノの祖先についてのお話です。
今回はチェンバロについてご紹介します。
チェンバロは“弦をはじいて音を出す”楽器です。

様々な呼び名があります。

チェンバロ(イタリア語 Cembalo)
クラウザン(フランス語 Clavecin)
ハープシコード (英語 Harpsichord)

チェンバロには2段の鍵盤をそなえたものや、複数の弦列が張られたものがあります。
それらを同時に鳴らすことで音に厚みをもたせたり、音量を倍にしたり、2段の鍵盤を交互に弾いて掛け合いをすることができました。
絵師や彫刻家によって蓋や、本体に美しい風景画や、足の部分にきめ細かい彫刻があったりします。

音を聴くだけでも味わい深い楽器ですが、イタリア、フランス、ドイツ、イギリスと地域や時代によっても視覚に特色を感じることができるので、人生に一度は実物を見ておくと良いかもしれません。

ちなみに、私が生まれて初めて見たチェンバロはアダムとイヴの彫刻が足の部分にあるものでした。